オーストラリア当局は6日、男子テニス世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)が入国のため取得していたビザ(査証)を取り消した。
ジョコビッチは医療上の理由による新型コロナウイルスワクチンの接種免除が認められたとして、5日夜に全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2022)出場のため豪メルボルンに到着していた。
ジョコビッチは事前に接種免除の申請を出し、二つの医療専門家委員会による審査を経て大会主催者も認可していたが、一転して入国管理当局を通過できなかった。
ジョコビッチのワクチン接種が免除されたことについては、2年にわたり新型コロナのロックダウン(都市封鎖)や規制に耐えてきたオーストラリア国民から怒りの声も上がっていた。
豪国境警備隊(ABF)は「ジョコビッチ氏は、オーストラリアへの入国要件を満たす適切な証拠を提出しなかったため、ビザが取り消された」と発表し、「入国時に有効なビザを保持していなかったり、ビザが取り消されたりした非市民は、拘束され、オーストラリアから退去させられる」と説明した。
今後は送還をめぐり法的に争う可能性もあり、ジョコビッチが同日中にオーストラリアを退去するか、隔離ホテルや政府指定の施設に滞在するかは不明となっている。
豪紙エイジ(Age)やシドニー・モーニング・ヘラルド(Sydney Morning Herald)は、ジョコビッチの担当弁護士が決定の撤回を求める見通しだと伝えている。
セルビアのアレクサンダル・ブチッチ(Aleksandar Vucic)大統領は、ジョコビッチと電話したことをインスタグラム(Instagram)で明かし、「セルビアの全国民が味方であり、世界最高のテニス選手に対する不当な扱いを一刻も早く終わらせるため、関係当局があらゆる手段を使って対応している」と本人に伝えたとしている。
「国際法の原則にのっとり、セルビアはノバク・ジョコビッチ、そして正義と真実のために闘う」
Aさん
ジョコビッチ選手がワクチン接種をしないのは本人の考えですのでその点は尊重されるべきでしょうが防疫の観点からビザを取り消したオーストラリアの行動も尊重されるべきでしょう。
特別扱いする方もされる方もお互い良い事はないと思います。
Bさん
主催者が特別扱いしようとしたところ、当局からのビザ取消しは当然の結果でしょう。
全豪オープンでジョコビッチを見られないのは残念ですがこればかりは致し方なしですね。
Cさん
ワクチンに対する考え方は色々だと思うが大会に出場する以上は開催国のルールに従うのは当たり前。自分は特別だと思っていたんだろうな。
Dさん
主催者は特別扱いしたけど、当局が特別扱いしなかった。当局の判断は正しい。
東京五輪のときの男爵への特別扱いは酷かったしな。
良くも悪くもお国柄なのでしょう。
Eさん
主催者ルールはokでも、国のルールに則らなければ無意味。スポーツだって興行でお金儲け、ビジネスでしかないんだから、他の業種と区別する理由はないと思う。
有名人だからと特別扱いしない当局の判断は素晴らしいと思います。